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わたしは、2012年に日本ライフオーガナイザー協会(JALO)のライフオーガナイザー資格を取得して以来、10年以上にわたり“思考の整理から始める片づけ”を伝え続けてきました。
この協会に惹かれた点は2つ
- 思考の整理からはじめる片づけ
- 発達障害や実行機能の課題を抱える方に向けた片づけ支援の知識と実践を学ぶ専門資格(CLO資格認定プログラム)が唯一学べる協会
2011年頃は片づけ関連の資格が少なく、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格をほぼ同時期に学び取得しました。脳の不思議に興味があったので、取得直後からCLOプログラムを学び続けて現在は13年になります。
その後、現場に出る経験を重ねるうちに、”毎回ライフオーガナイズの説明をするところから始めるより、認定講師になってライフオーガナイズを知ってもらう活動をしたほうがいい”と思い、2019年に認定講師(MLO)資格を取得しました。
先日、オンラインでJALOの認定講師が集まる講師会が行われ、5年以上の経験がある講師たちが集まりました。
講師会で話題になった質問が2つ
「なぜライフオーガナイザーとして活動し続けているのか?」
「ライフオーガナイザーを増やすためにできることは?」
2つの質問に講師たちからどのような意見が出てきたのかご紹介します。
ライフオーガナイズを選んだ理由
「なぜライフオーガナイザーとして活動し続けているのか?」という質問に多くの講師たちが
- 日本ライフオーガナイザー協会が好きだから
- 意見が違っても否定せず、価値観を広げていくような感じだから
- 自分に合わせた、利き脳に合わせたやり方でいいから
- 生き方、暮らしを変えていけるから
- CLO資格認定プログラムも学べるから
- 協会の理念(「もっと楽に、もっと生きやすく」)に共感しているから
と答えていました。
世の中には「片づける=捨てること」と認識している人が多い中、「捨てる」というキーワードが全くといっていいほど出てこない。
「元々は片づけが苦手」という人が多く所属しているのもライフオーガナイザーの特徴かもしれない。
わたしは「物を片づけるというよりも、暮らし・生き方を変える力がオーガナイズにはあるから」と答えました。
多くの人が“片づけ=モノを捨てること”と考えがちですが、私たちライフオーガナイザーは、片づけを通じて「自分らしい暮らし」「選ぶ力」を育てていくプロセスだと捉えています。
処理しきれないような情報量が身の回りにあふれる今、目の前にあるものではなくもっと視野を広げて考えていくオーガナイズの考え方は、物の片づけだけにとらわれず生きていくために必要な考えだと思っています。
“片づけ”から始まる自己理解? ライフオーガナイザーが語る本当の片づけ術
最近は片づけに特に興味がない人たちに会う機会を増やしています。
わたしの仕事について説明するとだいたい聞かれるのが
家事代行とはどう違うんですか?
そんな仕事があるなんて知りませんでした。
ライフオーガナイズと家事代行・整理収納サービスとの違いは、片づけピラミッド(2級資格認定講座で学べる)の話をすると、ほとんどの人が違いを理解してくれるし納得してくれます。
JALOができて16年がたちましたが、まだまだ片づけ整理収納を人に頼れるサービスがあること、職業として成立していることが知られていない現状に、やることがいっぱいあるなぁと思わされます。
じつは片づけ整理収納関連の資格は30以上存在します。
講師会の「ライフオーガナイザーを増やすためにできることは?」という質問では、講師それぞれが今できること、ライフオーガナイズを発信するオーガナイザーを増やすためにできることについて話題がふくらんでいました。
終活や高齢化問題、発達障害が話題になることが増えてきた今、片づけ整理収納が好きな人達だけでなく、困っている人、困っているかどうかわからない人にも、自分の暮らしを見直すきっかけとして片づけを利用してもらえるようにどんどん発信していく必要がありますね。
わたしは脳の特性(発達障害診断・未診断含む)によって片づけが難しい方のサポートを専門としているので、もっとよりよいサービスを提供できるように発信していこうとあらためて思いました。
「もっとラクに、もっと自分らしく暮らしたい」人が、ライフオーガナイズを学ぶには
「きれいに片づける」ことよりも、「自分がどう暮らしたいか」を考えることが、ライフオーガナイズのスタートラインです。
モノを捨てたり、収納用品を並べて整える前に、自分の内側を見つめるからこそ、ライフオーガナイズはライフスキルの1つとなります。整える対象は、モノだけにとどまりません。
時間、情報、思考——何を、どこから整えるかは人それぞれ。
整理収納アドバイザーとの違いは?家事代行との違いは?…そんな疑問を持つ方も多いのですが、ライフオーガナイズは“片づける力”ではなく“選ぶ力”を引き出す支援が特徴です。
講師会での会話でもあったような「こうするべき」という正解がないからこそ、自分に合った方法を探るプロセスが大切にされているのです。

資格講座では、収納術を学ぶだけでなく、自分自身の暮らしを深く見つめ直す体験が用意されています。
JALOは、ライフオーガナイザーを育成することを目的に設立された団体のため、ライフオーガナイザー1級資格認定講座はLOを仕事として活かす人を対象としています。
仕事はしないけれど、自分のため、身近な周りの人のため(無償)活かしたいという方は、ライフオーガナイザー2級資格認定講座・ライフオーガナイズ入門講座(思考の整理編・空間の整理編)の他、各地のLOが開催しているセミナーがあります。
今回参加したJALO講師会では、講師たち自身が「どう伝えるか」をアップデートし続けている姿が印象的でした。
学びっぱなしで終わるのではなく、“学びが自分の暮らしや誰かのサポートに活きる”ことを大切にしている。そんな空気感に私ももっとたくさんの人にライフオーガナイズの考え方を広めたいと決意をあらたにしました。



ライフオーガナイザー®として、特にADHD傾向のある方や片づけが苦手な方をサポート。完璧主義や罪悪感、思い込みなど、片づけの障害となる心理的要因に寄り添い、無理なく続けられる仕組みづくりを提案しています。
2012年からこの分野を学び、2023年にアメリカの専門団体「Institute for Challenging Disorganization®」にて日本人初のCPO-CDを取得。
「片づけの負担を減らし、自分らしい人生を楽しめる人を増やしたい」との思いで活動中。