2026年4月14日、CD状態のクライアントへの片付けサポートを学ぶ講座を開催しました。
今回は整理収納の現場でCD(Chronic Disorganization:慢性的に片づけられない)状態の方と関わっている方、ご家族の片づけに長年向き合ってこられた方など、4名の方にご参加いただきました。
受講後アンケートから、当日の学びや気づきをご紹介します。

今回ご参加くださった皆さまの受講動機
アンケートを拝見すると、受講動機は大きく3つのタイプに分かれていました。
- 現在サポート中のクライアント対応に活かしたい(定期訪問しているお客様の今後のサポート方法を学びたい/整理収納アドバイザー向け講座以外の視点でCD状態の方への関わり方を知りたい)
- これから出会うであろうクライアントのために備えたい(CD状態で片付けられずに困っている方が増えていると感じているため)
- ご家族・実家の片付けに向き合うため(長年片付かない実家の状況に対して、プロとしての知識と対応を身につけて改めて向き合いたい)
いずれも「目の前の大切な人をどうサポートするか」という共通の想いから受講してくださっていて、講師としても大変ありがたく感じました。
講座で特に印象に残ったポイント
今回の講座で、受講生の皆さまが口を揃えて挙げてくださったのが次の3つのキーワードです。
- 範囲を限定する
床一面にモノがある状態では、視覚情報が多すぎて何から手をつけていいかわからなくなってしまいます。
「決めた範囲の中だけ片づける」「壁の方を向いてもらい視界の情報を絞る」など、見える範囲を意識的に狭くする工夫をお伝えしました。 - 見える化する
言葉だけのやり取りではゴールがずれてしまうことがあります。
図解やリストを使ってゴールをお互いに確認しながら進めることの大切さを共有しました。 - 視覚的・具体的・肯定的に伝える
ついデメリットを伝えて提案してしまいがちですが、それは拒絶を生みやすい関わり方。
脚本のト書きのように手順を具体的に説明する、主語を明確にする、肯定的に伝える――こうした伝え方の工夫が、CD傾向のある方との信頼関係づくりに大きく役立ちます。
受講生の皆さまからいただいた感想
ご了承をいただいた方の感想を、そのままの言葉でご紹介します。
整理収納アドバイザー向け講座以外の片付けサポートの捉え方や、CD状態にある方へのサポート方法を知りたくて受講しました。クライアントの気が散らないように壁の方を向いてもらう、範囲を限定する、というテクニックが印象的でした。コミュニケーションのポイントを教えていただいたので、それを踏まえてクライアントに接していきたいと思います。
見える範囲が狭い(範囲が広いとわからない)という点が印象的でした。部屋の床全面にモノがあるので、見える範囲を狭く(決めた範囲の中だけ片づけるなどする)というテクニックが特に心に残りました。今、定期的に伺っているクライアント様の現場で、今日の内容をまとめて活かせるようにしていきたいと思います。
『視覚的・具体的・肯定的』の項目が印象に残りました。ついついデメリットを提示して各種提案をしてしまうのですが、確かにそのタイミングで拒絶の空気を感じることが多いなぁ、とハッとしました。脚本のト書きのように手順を説明することや、主語を明確にしないとわかりにくいという点も、思い起こせば思い起こすほど思い当たる節が大いにあり、これからの関わり方に大いに役立ちそうだと感じました。CD傾向にあるクライアントは縦の空間を活かせない人が多いという点も大きく共感しました。資格を取得したばかりで現場経験はないのですが、実家が現場であり独学で10年以上取り組んできました。今回の講座は、これからの実家のオーガナイズやライフオーガナイザーとしての活動に、声掛け、ご提案の仕方、プランの立て方、すべてにおいて大きく活用できると思います。
CD状態で片付けられなくて困っている人が増えてきているのではないかと感じ、受講しました。言葉だけでやり取りしているとゴールがずれがちというお話が印象的で、図解やリストにするなど見える化の重要性を感じました。範囲を決めてその時間は集中して作業を一緒にできるようにすること、ゴールをお互いに都度確認してすすめていくことを念頭に置いていきたいと思います。
おわりに
今回ご参加くださった皆さま、あたたかい感想をお寄せくださりありがとうございました。
現場で日々クライアントと向き合う方、ご家族の片づけに長く取り組んでこられた方――それぞれのお立場から真剣に学んでくださる姿に、講師としても多くの気づきをいただいた時間でした。
CD状態の方への片づけ整理収納・オーガナイズサポートは、技術だけでなく「どう伝えるか」「どこまでを一緒にやるか」という関わり方の設計がとても大切です。
この講座では、その具体的なヒントを引き続きお届けしていきます。
次回7月頃の開催を予定しています。講座のご案内は、改めてブログ・SNSでお知らせいたします。
ご興味のある方はぜひご参加ください。

ライフオーガナイザー®として、特にADHD傾向のある方や片づけが苦手な方をサポート。完璧主義や罪悪感、思い込みなど、片づけの障害となる心理的要因に寄り添い、無理なく続けられる仕組みづくりを提案しています。
2012年からこの分野を学び、2023年にアメリカの専門団体「Institute for Challenging Disorganization®」にて日本人初のCPO-CDを取得。
「片づけの負担を減らし、自分らしい人生を楽しめる人を増やしたい」との思いで活動中。



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