色々勉強しているうちになんとなく感じていること「本当に発達障害?」
参加した講座でまたこの言葉が思い浮かびました。
神戸にある子どもの睡眠と発達医療センターの中井昭夫先生の講座で「睡眠の質」が落ちてくると、本来の持っている力の3分の1程度しか発揮できなくなること、発達障害のような症状があらわれることがあるということを知りました。
こんな事も・・・
こどもが授業に集中できていないかも?となった時に耳鼻科を受診することをすすめられました。
アレルギー性鼻炎によって片方の鼻の粘膜が腫れていて十分な鼻呼吸ができない状態でした。
本人は気づいていなかったけれど呼吸が浅くなればとりいれる酸素も少なくなって集中しにくくなりますね。
こんな事も・・・
授業中にどうにも手遊びが多い子。よーく見ているとアトピーなのか肌の荒れとかゆみが気になって授業に集中できない様子です。
皮膚科に通いきちんと治療をすることでだんだんと落ち着いた時間が増えてきました。
もう一つ私自身のこと。
昼食は外食やコンビニ食が多くなっていたのですが、パンやパスタを食べると午後確実に異常なほど眠くなる。シュークリームとか甘いデザートをちょっとつけた時もテキメンでした。
あちこち調べてたどり着いたのが小麦粉と砂糖の摂り過ぎ。
この本に栄養療法について書かれていました。
・注意力散漫な○不足タイプ
・やる気が出ないビタミン○不足タイプ
・イライラしやすい○○○○○不足タイプ
・キレやすい○○○タイプ
これを読んでから、昼食はパンやパスタよりお米を、普段使いの調味料を見直して白砂糖をきび砂糖へ入れ替え。デザートは普段は和のお菓子を食べるように洋のお菓子は回数を減らしました。
これだけでも体調面でかなり変化がありました。
栄養や睡眠だけでなく、空間についても見直しすところがたくさん。
片づかないからと布で隠したり、家の中に布物が増えると綿ぼこりが出やすくなります
布団の寝る場所の周りに本や洋服が山積みでまっすぐ寝られない
もしくは布団にモノが山積みでソファーや床で寝ている?
布団カバーやリネン類の洗濯はどのくらいの頻度で?
(1日1家事隊に参加した時に1週間洗濯しないとトイレ並みの汚れと聞きました)
カーテンもホコリを吸いやすくなるので、洗濯可なカーテンを使っています。
睡眠と発達の中井先生のお話では、睡眠の質を上げるにはここを改善しようとおっしゃっていました。
・食事(内容とタイミング)
・適度な運動
・体温の管理(寝る2・3時間前にお風呂に入り体温を上げ、下がる時に眠くなる)
・太陽の光(5000ルクス以上)を午前中に浴びる
実際この改善を行うことで発達検査でIQ70くらいだったお子さんが睡眠治療によって90以上の本来の力に戻ったと事例を見せていただきました。
週末に寝だめする人は普段の睡眠時間が足りていないんだそうです。
そして寝だめは意味がないとおっしゃっていました。
朝太陽が出たら日の光りを浴びて、夜暗くなったら寝る準備をするのが自然で
夜遅くまで塾や家族とのお出かけで照明の光を浴びていたり、スマホやタブレットのブルーライトを見続けることも睡眠の質が落ち、朝起きにくくなったりリズムが崩れていく原因となります。
しかもそれは学童期だけでなく2・3歳くらいのお子さんにも起きているということでした。
「片づかなくてもほこりでは死なない」とよく聞きますが
「片づかないことによる体調への影響で生活の質が低くなっている」と言えます。
もしかして!?と発達検査を予約しようかとか診断がつくのかなと心配する前に、食事のこと睡眠のこと、ふだんの生活を見直してみると、発達障害!?と思われていた人もその困り感が軽くなる可能性が十分にあるということです。
片づけることがゴールではなく、その先の健康的な生活という目的のために片づける。そんなお手伝いをしたいと思っています。