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病児保育のNPO法人フローレンス代表 駒崎弘樹さんの本です。
たくさん心に響く文章がありながら、さくさくと読み進められる本でした。
学生時代ITベンチャーの社長になった頃から、病児保育について気づいたきっかけ、事業としてスタートするまでの紆余曲折、駒崎さんの想いがストレートに入ってきた本です。
双子が風邪をうつしあい会社を休む間にクビになってしまった女性
そんな時に助けてくれる近所のおばちゃんはもういない(p.65~)地域を変えたいと思う住民と、自分の思想だけで判断する区長(p.134)
「金返せ」とキレる企業の社会貢献部 (p.138)
フローレンスのおかげで正社員になれた (p.204)
『溺れる赤ん坊のメタファー』 (p.227)
アメリカで公園を作るNPOの活動に参加する親の言葉 (p.235~)
「公園のメンテナンスは、親がやるんだ。つくったのは自分たちだから、愛着もある。でも一番重要なのは、メンテナンスをしないと、子どもがけがをしてしまうということなんだ」
(中略)
日本では、親が公園をメンテナンスすることはない。ブランコの金属が剥がれていて危なかったら、怒って役所に怒鳴り込むだけだ。
シングルマザーになってはじめて経験したことがたくさんあります。
離婚だけでなく、出産・育児、介護、障害、その時になって初めて環境が整備されていないことに気づきますね。
行政は一団体を紹介するわけにいかないので、必要なサービスがどこにあるかは教えてくれない。
この本の中でも、行政とサービスを提供する民間が連携していないことは明らかでした。
自分で探すしかない。
自分で探せない人は情報を得られない。
情報を得られないと一人抱え込んでしまう。
誰かに頼れるようなネットワークもない。
困窮に耐えられなくなった時に何が起きるか・・
自分が暮らしやすくためにできることはなんだろうなと改めて考えています。