自分の感情を言葉にしていますか? メンタルオーガナイザー勉強会

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自分の感情を言葉にしていますか? メンタルオーガナイザー勉強会

わたしは、とても現実的だと言われることが多いです。今では感情を表すことがとても少ないですが、昔は怒りの沸点が低くすぐにイライラしていたというと最近出会った方からはびっくりされがちです。

感情のコントロールがしやすくなったのもライフオーガナイズと出会い、協会での御縁でアンガーマネジメントを学んだことがきっかけではあるのですが、さらに言語化までつながるようになったのはメンタルオーガナイズとの出会いでした。

メンタルオーガナイザー資格を2017年に取得して、7年がたちました。

メンタルオーガナイズとは何ですか?

メンタルオーガナイザー®は、日本ライフオーガナイザー協会が認定する資格の1つです。

心の中にある「モヤモヤ」や「悩み」「感情の混乱」を整理し、思考や感情をクリアにするサポートをする専門家です。身の回りのモノを整える「片づけ」で気持ちがスッキリするのと同じように、心の中を「言葉」や「フレーム(枠組み)」で整理し、前向きな思考や行動につなげていきます。

メンタルオーガナイザー資格取得者は、メンタルオーガナイズエッセンスセミナーやメンタルオーガナイズセッション、構成的読書会「M-Cafe」を開催することができます。

思考がぐちゃぐちゃになりがちな方へ

メンタルオーガナイザーの勉強会

定期的にコンテンツ制作者で心理カウンセラーの渡辺奈都子さんとメンタルオーガナイザー仲間との勉強会が行われています。この勉強会によって各自の勝手な解釈に偏らないようにフラットな目線を取り戻す意識がもてています。

今回の勉強会のテーマは「自分の感情を言語化するポイントについて」
感情のオーガナイズに関連する、心の内側の言語化について学びましょう。 でした。

『「好き」を言語化する技術 〜推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』(三宅 香帆著)を題材に感情のオーガナイズについて共有しました。


「やばい!」の背景にある感情とは?

「やばい!」という表現が広く使われるようになっていますよね。「やばい!」ってよく使いますか?

三宅さんの本の中では

昔の人も「やばい!」を使っていた!(中略)

良くも悪くも、感情が振り切れる体験 — それが古語の「あはれなり」です。

現代語には「あはれなり」に代わる語彙がないという背景から「やばい!」が発明されたのではと。

ポジティブな「やばい!」

「推しのダンスがやばかった!」〜感情や興奮が頂点に達したときの熱い喜びを伝える

ネガティブな「やばい!」

「財布を忘れてやばい!」〜危機的な状況を瞬時に共有し、緊張や焦りを表現する

喜びや興奮、驚きや焦り、不安など様々な感情の大きな揺れ動きを「やばい!」という3文字で表現しています。

様々な感情を1つの言葉で表現することによって、言葉を発した人と聞いた人とですれ違いや誤解が生じてしまう可能性もあるという言葉が印象的でした。

ちょっと横道にそれますが「片づけ」という言葉もあいまいな表現で、人によって意味合いが違うこともあり、すれ違いが起きがちな言葉です。

なぜ感情を言語化することが大切なの?

参加メンバーとのグループにわかれての会話や、奈都子先生からの問いかけで言語化について深めていきました。

感情をただ「感じる」だけではなく、「言葉」にすることで期待できる効果があります。

自己理解が深まる

感情を「言葉」に置き換えると、頭の中でぼんやりと漂っていた気持ちが具体的なオブジェクトのように目の前に現れます。

価値観の可視化
クローゼットの中を整理しながら「この服を手放せない…」「これは◯◯さんにもらったから」と言葉にすると、「自分は思い出を大切にしたい」「人との関係を大切にしている」という価値観が浮かび上がります。

ニーズの発見
「この散らかったデスクを見てイライラする」と言語化すると、「仕事で集中したい→散らかりが邪魔をする」という自分のニーズが明確になります。

共感と共有が生まれる

自分の感情を丁寧に表現することで、言葉を受け取った相手は「あ、自分も似たような経験がある」と共感しやすくなります。

言葉でつかむ「わかる」感覚
単に「この本、多すぎる」と言うより、「本棚を見ると、読み返したい気持ちとスペース不足のストレスが同時に湧いてくる」と表現すると、ジレンマをより深く理解できます。

コミュニケーションの質向上
自分が感じたプロセス(思考や身体反応)まで共有すると、話し手と聞き手の理解の深度が劇的に高まります。

例えば「この箱を前にすると心がざわつく」という言葉を共有すると、片づけを手伝ってくれる人も「まずは箱の中身を仕分けよう」と具体的行動に移しやすくなります。

孤独感の解消
自分の感情を打ち明けた瞬間、相手も「実は私も…」と心を開きやすくなり、お互いに支え合う関係性が生まれます。例えば、「勝手に片づけていいのかわからない」と言いにくい悩みを口に出すことで、「私もそう思ってた」と共感を呼び、心強いサポート関係が築けます。

心のバランス調整がしやすくなる

言語化によって自分の「満たされている部分」「不足している部分」が鮮明になると、どのように対処したらいいか行動が具体化します。

セルフケアの羅針盤
「最近、心がざわついている」と感じたら、言葉として「安心感が足りない」と切り分けられると、“安心感を得る◯◯”というセルフケア行動(引き出しの中を整理する/好きな音楽をかける/信頼できる人に話すなど)をすぐに選べるようになります。

優先順位の明確化
一度言語化した感情は「今、この瞬間に必要なケア」か「長期的に取り組むべき課題」かで分類できます。例えば「将来への不安」は長期的なプランニングで解消を図り、「今日のイライラ」は短時間のリフレッシュで対応する、などアプローチの使い分けが可能です。

モニタリングによる早期発見
定期的に感情を言語化して振り返ることで、ストレスサインを早期に察知でき、深刻化を防ぐセルフモニタリングツールとしても機能します。

    感情を言葉にすることでどんな変化がある?

    感情を言語化するワークを行いました。

    個人的に書き出すだけでなく、安心できるメンバーとシェアしたりフィードバックしあうことで自分がどこまで言語化できているのか、できていない部分はどこなのかを見直す時間になりました。

    私が現場でクライアントとコミュニケーションをとるときに特に意識していることは、

    「勝手にクライアントの気持ちを理解したつもりにならない」

    「疑問に思ったことは率直に質問する」

    です。

    以前、ICDのウェビナーで登壇したときにも取り上げましたが、日本語はあいまいな表現でも伝わったつもりになれる言語です。

    言葉にする習慣を日々の片づけに取り入れることで、物理的な空間だけでなく、自分や家族が気づいていなかった感情や当たり前と思っている感覚のズレにも気づけるようになるはず。

    メンタルオーガナイズエッセンスセミナーやメンタルオーガナイズセッションにご興味のある方はご相談ください。

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    6/25(水)CD基礎知識講座
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