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「わたし。。ADHDだと思うんです・・・」「アスペルガーではないか?と言われました」
「診断を受けています」
片づけにお悩みで、お話しを伺っているとそう教えていただくことがあります。
発達障害についてテレビや雑誌等でたくさん取り上げられる機会が増えて、簡単にチェック診断が自分でできるようになってきましたね。
ADHDと診断されている方全員が片づけられないというわけではなく、片づけが得意な方ももちろんいらっしゃいます。
例えば、ADHDの症状・特徴は「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの症状が特徴的ですが、特性の強弱、多動性が低いタイプ、不注意が強いタイプと人によってその特性の出方は様々です。
不注意
集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽい。多動性
じっとしていることが苦手で、落ち着かない。衝動性
思いついた行動について、行ってもよいか考える前に行動してしまう。
また、同じような特性だったとしても暮らしている環境(苦手分野は他の人が担当してくれる・フォローしている、落ち着いて取り組める状況ができている)によっては困りごととして表れていないケースもあります。
こちらの本にも特性の違いによる様々なタイプがあることが書かれています。
診断名はたくさんの困りごとの中からぽっかりと水面に表れた氷山の一角です。
その水面下には様々な困りごとや原因があり、それによって対策も変わってきます。
「大事な書類だから、なくさないようにここにしまっておこう」と思ったはずなのにどこにしまったか忘れてしまった。書類の山に紛れてしまってわからなくなってしまった。
出かける時間は決まっているのに、まだ時間があるからあれもやっておこうこれもやっておこうと思いついてあっという間に時間が過ぎて気づいたときには遅刻する時間だった。
片づけようと決心して始めたのに、ひとつのものをしまいに行った先で目に入った別のものに気をとられ最初に片づけていた場所も散らかったまま、新しく手をつけた場所も終わらないまま時間だけが過ぎていく。
寝る時間なのに、あれをやってみようかなこれをやってみたいとひらめいてしまい、いつのまにか夢中になって鳥の声ではっと朝になったことに気づき慌てて仮眠をとる。
お給料日前でお財布の中もとぼしくなってきたのに、セールや今ならお得!が気になってポチっとしてしまった。
わたしが片づけられないからと家族が勝手に箱に詰めたり捨てたりしてしまい、何がどこにあるのかわからなくなってしまった。
たくさんの困りごとが、どのような特性が影響しているのか、苦手なことだけではなく得意なこと・無理なくできていることは何か、周りに手助けをしてくれる環境・人はあるのか、お話しの中からどのような仕組みができたら困り感が減るのかを考えます。
ものや情報があふれ注意散漫になってしまう環境を改善することで、注意を継続しやすくなったり、切り替えやすくなったり、今まで難しかったことが楽にできるように変わっていきます。
片づけのプロに相談したいなぁと検討してくださっている方は、自分もそうかもなーと思った出来事や、日々困っていることを書き留めておいてくださいね。
家に来てもらうかは迷っているけれどまず相談したいというお問合せもお待ちしています。