「部屋を見せるのが恥ずかしい」人へ|片づけてから頼まなくていい理由 FAQ01

訪問の前にリマインドのメールを送ると「部屋が荒れています」と、メールが届くことがあります。申し込みの欄をほとんど空けたまま送ってくる方もいます。

聞かれていなくても、その一言に「こんな状態を見せていいのか。片づけてから頼んだほうがいいのか。」という質問が入っています。

結論からいうと、片づけてから呼ばなくていいです。そのままの状態が、いちばん参考になります。

片づけてから呼ぶと、見えなくなるもの

訪問して見ているのは、散らかっているかどうかではありません。物がどう動き、どこで止まっているかです。

床に置いたままの買い物袋。椅子の背にかかった服。テーブルの端に重なった書類。それぞれが、どこから来て、なぜそこに置かれるのか。使ったあとに戻す場所が遠いのか、戻す場所がそもそも決まっていないのか、家族の動きがそこで重なるのか。荒れて見える場所ほど、そういうことがよく分かります。

訪問の前に片づけておくと、この流れが消えてしまいます。きれいな部屋を見ながら「普段はどこに物がたまりますか」と聞いても、答えるほうも思い出しながらになります。物が止まっている場所を見ながら話すほうが、提案が暮らしに合います。

もう一つ、そう考える方は前日に整理しなきゃと無理をしてしまうことが多いので当日「を迎えると、私が訪問するときにはすでに疲れています。頼む日のために頑張る必要はありません。

恥ずかしいのは自然なこと

初めて人を家に入れる日は、たいてい誰でも身構えます。見せるのが恥ずかしいのは自然なことで、消そうとしなくていいです。

ただ、その恥ずかしさが、頼む日を先へ延ばしていることがあります。「片づけたい」と思い始めてから、申込みできずに何年もたっている方がいます。もう少しましにしてから、と思っているうちに、一人で抱える年数が伸びていきます。

恥ずかしさをなくしてから頼むのではなく、恥ずかしいまま、扱い方だけ決めておく。そのほうが早く楽になります。

見せたくない場所は、先に伝える

全部を見せる必要はありません。

寝室は今回は入らない。この部屋は写さない。先に言ってもらえれば、その場所には触りません。写真を撮るときも、撮る前にその場で確認します。撮った写真は作業の計画や、前後の比較のために使うのでSNSにアップしたり人の目に触れるような使い方はしません。

たくさんのお宅を見てきていますので、驚くことはありません。見せてくださった方に最初に言うのは、感想ではなく「どこから始めましょうか」です。散らかり方には理由があるので、責める言葉は出てきません。

家を見せない形から始める

それでも家に人を入れるのが無理なら、見せない形から始める方法があります。

はじめの一歩プランは、家の中を見せていただく必要がありません。オンラインでも訪問でも、言葉で状況をお話しいただくだけで進められます(1回・2.5〜3時間・11,000円)。写真は、送っても送らなくてもかまいません。話しているうちに、どこから手をつけるかは決まっていきます。

外部の人に頼むこと自体に抵抗があるご家族がいる場合も、まずここから始める方が多いです。

頼む前にやること

用意するのは三つだけです。

  1. 片づけない
  2. 前日に「荒れています」と一言だけ送る(それで十分伝わります)
  3. 見せたくない場所を一つ決めて、先に伝える

それだけ用意して、当日は座って話すところから始めましょう。

この質問を動画でも

https://www.youtube.com/watch?v=uxXvf_xMjrc

「よくある質問」は、オーガナイズサポートを頼むか迷っている段階で届く問いに、一つずつ答えるシリーズです。問い合わせや初回前のやり取りで実際に出た言葉をもとにしていますが、個人が分かる形では書いていません。

吉村 あきこ

ライフオーガナイザー®として、特にADHD傾向のある方や片づけが苦手な方をサポート。完璧主義や罪悪感、思い込みなど、片づけの障害となる心理的要因に寄り添い、無理なく続けられる仕組みづくりを提案しています。
2012年からこの分野を学び、2023年にアメリカの専門団体「Institute for Challenging Disorganization®」にて日本人初のCPO-CDを取得。
「片づけの負担を減らし、自分らしい人生を楽しめる人を増やしたい」との思いで活動中。

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