頼む前にいちばん聞かれるのが、この質問です。1回でどこまで片づくのか。何時間かかるのか。
先に答えると、物を動かす回は、1か所に3時間が目安です。1回で家じゅうは終わりません。そのかわり、1か所を「崩れても戻せる形」まで持っていくことを目標にします。
もうひとつ先にお伝えすると、最初の訪問は物を動かしません。3時間ほど座って話す回です。
3時間でできること
物を動かす回の話です。たとえばダイニングなら、3時間で、テーブルの上と周りの床に物がない状態まで進めます。
収納の中の物をいったん出して、分けて、戻す場所を決め直す。最後に、戻し方を一緒に確かめる。ここまでで、だいたい3時間です。実際に、最初の作業の回の3時間でダイニングをそこまで進め、その場所がその日いちばんの成功体験になった回があります。
「全部を1日で」を目標にすると、その日は片づいても、戻す動作が身についていないので、数日で元に戻りやすい。1か所ずつ、戻せる形にしてから次へ進むほうが、結局は崩れにくいと感じています。
時間を決めるのは、広さより「決めることの数」
同じ6畳でも、かかる時間は違います。
書類、思い出の物、服のように、一つずつ判断が要る物が多い場所は時間がかかります。食器や日用品のように、置き場を決めれば動く物は早く進みます。部屋の広さより、その場所で決めることの数が時間を決めます。
だから「何時間かかりますか」に、部屋の名前だけで正確に答えることはできません。初回に一緒に見て、見当を出します。
1回の流れ
最初の訪問は、3時間ほど座って話します。どこで困っているか。その場所をどう使いたいか。片づけ方の希望より、暮らし方とゴールの話が多くなります。この回では、物を動かしません。
物を動かすのは、別の日です。全部出して、分けて、戻す場所を決めます。終わる前に、戻し方を一緒に確かめます。帰ったあとは数日そのまま使ってみて、戻しにくければ次の回で直します。
3時間は、集中が続く長さの上限に近いです。途中で休憩を挟みます。体調に波がある方は、その日の様子で短く区切ることもあります。
時間内に終わらなかったら
途中でも「戻せる形」で区切ります。今日はここまでと決めて、続きの物は箱に入れ、何が入っているか書いておく。全部出したまま、終われない状態で帰ることはしません。
早く終わったら、残りの時間で次に困る場所を見て回ります。時間が余って困ることはありません。
家全体だと、何回?
物の量と決める数で変わるので、初回に一緒に見て回数の見当を出します。
先に言えるのは、一度に長くやるより、間を空けて回数を重ねるほうが戻りにくい、ということです。1回のあとに数日暮らしてみると、戻しにくい場所が分かります。次の回はそこから直せます。この往復があるぶん、1日で詰め込むより残ります。
頼む前に決めておくこと
家じゅうではなく「まずここ」を一つ決めておく。目印は、戻すときに手が止まる場所です。一つ取り出すと周りが崩れる。戻すために押し込む。別の物をいったん全部出す。そういう場所が、たいてい家に一つか二つあります。
それだけ決まっていれば、1回目の3時間をそこに使えます。決まっていなくても、最初の訪問で一緒に決めますので、無理に決めてこなくてもかまいません。
時間で選ぶなら
サービスの案内では、次の二つから選べます。
- はじめの一歩プラン:1回のみ・2.5〜3時間・11,000円。オンラインでも訪問でも。上に書いた「最初の訪問」にあたる回で、まず話すところから始めたい方に
- 暮らしの備えプラン:1〜4か月・16〜40時間・88,000円〜。訪問中心。家全体を、間を空けながら回数を重ねて整えたい方に
この質問を動画でも
【動画埋め込み:よくある質問 #9】
「よくある質問」は、オーガナイズサポートを頼むか迷っている段階で届く問いに、一つずつ答えるシリーズです。問い合わせや初回前のやり取りで実際に出た言葉をもとにしていますが、個人が分かる形では書いていません。

ライフオーガナイザー®として、特にADHD傾向のある方や片づけが苦手な方をサポート。完璧主義や罪悪感、思い込みなど、片づけの障害となる心理的要因に寄り添い、無理なく続けられる仕組みづくりを提案しています。
2012年からこの分野を学び、2023年にアメリカの専門団体「Institute for Challenging Disorganization®」にて日本人初のCPO-CDを取得。
「片づけの負担を減らし、自分らしい人生を楽しめる人を増やしたい」との思いで活動中。




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