2026年10月3日に、3冊目の著書を出版しました。
『片づけられない自分を、だめだと思う前に』というKindle本です。

片づけの本ですが、片づけの手順はほとんど書いていません。書いたのは、片づかないときに頭に浮かぶ言葉の話です。「だらしない」「意志が弱い」「ADHDだから」と言われて、あるいは自分で自分にそう言って疲れてしまった方に向けて書きました。
この本はどんな本か
片づけが進まないときに人から言われたり自分で思ったりする言葉を13個取り上げて、それぞれがどこから来たのかをたどる本です。
各章は私が現場で何度も聞いてきた声から始まります。
特定の誰かの言葉ではなく、似た言葉をいくつも重ねたものです。そのあと言葉の出どころを見て、章の終わりには今日できる小さなことと自分に向ける問いを置きました。脱いだ服を放り込むかごを1つ置くとか、引き出しの右半分だけ戻す場所を決めるといった小さな手です。
「ADHDだから」を扱う章もありますが、特性の解説書や医療の本ではありません。名前にたどり着いてほっとした人がいることを前提にして、「知っているのにできないのは甘え」という言われ方を見ていく章です。
なぜ手順の本より先にこの本を書いたのか
オーガナイズサポートでお宅に伺うと、玄関で最初に「お恥ずかしいんですけど」と言われることがとても多いです。まだ部屋を見る前から、自分のことを謝っているんですね。作業が始まってからも「私がだらしないから」「意志が弱くて」と、物の話がいつのまにか自分を責める話になっていきます。
14年続けてきて、片づけそのものよりその手前でつまずいている方のほうが多いと感じるようになりました。手順をどれだけお渡ししても、うまくいかなかった日には「またできなかった」という気持ちが残って、それが次の言葉になってご本人を責めてしまいます。その流れをどこかで一度切っておきたくて、ノウハウの本より先にこの本を書きました。
言葉には出どころがある
本を書くにあたって、こうした言葉がどこから来たのかを調べました。150年ほど前に書かれた家庭の本や、家事を工場のように管理しようとした運動、不安をあおって物を売ってきた広告などです。出発点はばらばらなのに、どれも「整った家はいい人で、散らかった家はだめな人」という同じところに着いていました。
いくつもの別々のものが束になってできているなら、一本ずつならほどけるはずです。本ではその一本ずつを章にしました。
前の2冊とのつながり
1冊目の『捨てるからはじめない』は片づけの考え方の本で、2冊目の『分類の軸辞典』はその考え方を使うための道具の本でした。今回は考え方や道具に手を伸ばす前に立ち止まってしまう方のための本です。
どれから読んでいただいてもかまいません。
- 1冊目:『捨てるからはじめない』を出版します
- 2冊目:『分類の軸辞典』を出版しました
こんな方に
- 片づかない部屋を見るたびに、自分はだめだと思ってしまう方
- 特性があると分かっていても、家のことが回らない方
- ご家族や身近な人の片づけに、どう声をかければいいか迷っている方
この本につながるブログ記事
本を書く前に、同じテーマでブログを書いてきました。本の入口として読んでいただけます。
- ADHDの片づけが「甘え」と言われるのは、なぜだろう
- 物が捨てられない原因は、性格じゃない。誰が「ダメ」と決めたのか
- 散らかった部屋は、あなたの心を映す鏡じゃない
- 丁寧な暮らしに疲れたあなたへ。少ないほうがえらい、なんてない
書籍情報

『片づけられない自分を、だめだと思う前に』
「だらしない」「意志が弱い」「ADHDだから」…そう言われて疲れた人へ
- 著者:吉村あきこ
- 発売日:2026年10月3日
- 価格:980円(Kindle Unlimited対象)
- Kindle版
読み終えても、明日の家が急に片づくわけではありません。ただ、また同じ言葉がふっと聞こえてくる日に、この本のことを少し思い出していただけたらうれしいです。

ライフオーガナイザー®として、特にADHD傾向のある方や片づけが苦手な方をサポート。完璧主義や罪悪感、思い込みなど、片づけの障害となる心理的要因に寄り添い、無理なく続けられる仕組みづくりを提案しています。
2012年からこの分野を学び、2023年にアメリカの専門団体「Institute for Challenging Disorganization®」にて日本人初のCPO-CDを取得。
「片づけの負担を減らし、自分らしい人生を楽しめる人を増やしたい」との思いで活動中。




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